【ゼロから(初心者でも)わかる家庭用浄水器の失敗しない選び方】最適な浄水器で健康な水生活を手に入れるための完全ガイド

【ゼロから(初心者でも)わかる家庭用浄水器の失敗しない選び方】最適な浄水器で健康な水生活を手に入れるための完全ガイド

近年、水道水への農薬や有機フッ素化合物(PFAS)の混入が深刻な問題となっています。

特にPFASは「永遠の化学物質」とも呼ばれ、環境中で分解されにくく、人体への蓄積が懸念されています。これらの物質が入った水道水を長期的に飲んでいると、健康リスクを高める可能性があります。

こうした背景から、家庭で浄水器を導入することが求められるようになってきました。

浄水器は水中の有害物質を取り除き、安全で美味しい水を提供する重要な役割を果たす健康を守る家電製品です。

しかし、市場にはさまざまなタイプがあり、それぞれ性能や特徴が異なるため、ライフスタイルにあった浄水器を見つけるには機能や効果をしっかり理解することが大切です。

この記事では、家庭用浄水器の基本的な種類や、選ぶ際のポイントについて詳しく解説していきます。安心できる飲料水を確保するための参考にしてみてください。

浄水器の種類と特徴

家庭用浄水器は主に以下の4種類に分類されます。それぞれの特徴を理解することで、自分に最適な浄水器を見つける手助けになります。

① 蛇口直結型

引用:クリンスイ公式サイト
  • 特徴
    蛇口に直接取り付けるタイプで、コンパクトで手軽に設置できるのが特徴です。比較的初期費用が安く、設置も簡単です。
  • メリット
    手軽に浄水を利用でき、コストパフォーマンスが良いです。
  • デメリット
    カートリッジの交換頻度が高く、ランニングコストが気になる場合があります。
  • 価格帯
    約2,000円〜1万円程度。

② 浄水ポット型

引用:クリンスイ公式サイト
  • 特徴
    ポットに水を入れてろ過するタイプで、冷蔵庫で冷たい浄水を利用できます。
  • メリット
    蛇口に設置不要で持ち運びが可能です。冷たい浄水をすぐに使える便利さがあります。
  • デメリット
    一度に浄水できる量が限られており、大人数の家庭や大量の水が必要な場合には不向きです。
  • 価格帯
    約2,000円〜1万円程度。

③ 据え置き型

引用:クリンスイ公式サイト
  • 特徴
    シンク周りに設置し、ホースで蛇口と接続するタイプの浄水器です。浄水能力が高く、長期間の使用に向いています。
  • メリット
    浄水能力が高く、カートリッジの寿命が長いため、頻繁な交換が必要ありません。
  • デメリット
    設置スペースが必要で、初期費用が他のタイプに比べて高めです。
  • 価格帯
    約1万円〜20万円程度。

④ ビルトイン型

引用:クリンスイ公式サイト
  • 特徴
    シンク下に本体を設置し、専用の蛇口から浄水を供給するタイプです。キッチン周りをすっきりさせたい方におすすめです。
  • メリット
    見た目がすっきりし、浄水能力も非常に高いです。長期間にわたり安定した浄水を供給できます。
  • デメリット
    設置には工事が必要で、初期費用も高くなるため、予算が限られている方には少しハードルが高いかもしれません。
  • 価格帯
    約3万円〜20万円以上。

フィルター(カードリッジ)の種類とその違い

浄水器の性能はフィルターの種類によって決まります。

浄水器の性能はフィルターによって決まると言っても過言ではありません。

以下に主要なフィルターの種類とその特徴を紹介します。

中には活性炭+中空糸膜など、フィルターをかけ合わせた製品も存在します。

一般的に価格が高価な製品ほど除去効果が高くなる傾向があり、高価なモデルではより高度なフィルター技術が使用されているため、除去能力が向上し、安全性の高い水を提供することが可能です。

同じ活性炭や中空糸膜フィルターでも製品によって性能差があり、同じ成分を除去できる場合でも、機種によって除去できるパーセンテージが異なりますので、しっかりと製品情報を確認しましょう。

活性炭フィルター

  • 特徴
    多孔質な活性炭が、水中の化学物質や臭気成分を吸着します。
  • ろ過速度
    非常に速い(高い通水性を持つ)。
  • 除去可能な物質
    残留塩素、トリハロメタン、カビ臭、揮発性有機化合物(VOC)など。
  • メリット
    多くの浄水器で採用されており、比較的安価で交換が容易です。
  • デメリット
    細菌やウイルス、無機物の除去能力は低いです。

圧縮固形活性炭フィルター

  • 特徴
    活性炭を圧縮成形したフィルターで、通常の活性炭フィルターよりも高い密度を持ちます。
  • ろ過速度
    活性炭よりやや遅いが速い部類。
  • 除去可能な物質
    PFAS、農薬、水銀、鉛など。
  • メリット
    ミネラルを残して有害物質のみ取り除きます。高密度により、より効果的に不純物を除去できます。
  • デメリット
    高性能なだけに、交換フィルターが高価。

中空糸膜フィルター

  • 特徴
    ストロー状の細い繊維に微細な孔があり、水中の微粒子や細菌を物理的に除去します。
  • ろ過速度
    活性炭よりやや遅いが速い部類。
  • 除去可能な物質
    PFAS、濁り、細菌、微粒子など。
  • メリット
    細菌や微粒子の除去に優れています。
  • デメリット
    ウイルスや一部の化学物質の除去は難しい場合があります。

セラミックフィルター

  • 特徴
    多孔質なセラミック素材で、水中の細菌や微粒子を物理的に除去します。
  • ろ過速度
    中空糸膜より遅め。
  • 除去可能な物質
    細菌、濁り、鉛など。
  • メリット
    耐久性が高く、熱湯や薬品に強いです。
  • デメリット
    目詰まりしやすく、定期的なメンテナンスが必要です。

イオン交換樹脂フィルター

  • 特徴
    水中の特定のイオンを交換し、硬度成分や重金属を除去します。
  • ろ過速度
    中空糸膜より遅め。
  • 除去可能な物質
    PFAS、鉛、銅、カドミウム、カルシウム、マグネシウムなど。
  • メリット
    硬度の高い水を軟水化し、味を改善します。
  • デメリット
    除去能力が飽和すると効果が低下するため、定期的な交換が必要です。

逆浸透膜(RO)フィルター

  • 特徴
    半透膜を利用して、水中のほとんどの不純物を除去します。
  • ろ過速度
    非常に遅い。
  • 除去可能な物質
    PFAS、ウイルス、細菌、重金属、放射性物質、溶解性固形物など。
  • メリット
    非常に高い浄水能力を持ち、純水に近い水を得られます。
  • デメリット
    浄水能力が高すぎて、ミネラルまで除去されてしまいます。ろ過に時間がかかるため設備が大型化しやすく、コストが高くなる傾向があります。

ろ過速度(水道から出る速度)順

  1. 活性炭フィルター(最速)
  2. 中空糸膜フィルター
  3. セラミックフィルター
  4. イオン交換樹脂フィルター
  5. 逆浸透膜(RO)フィルター(最遅)

浄水器で除去できる一般的な有害物質一覧

一般的な有害物質と専門用語対応表

有害物質名専門用語説明
残留塩素遊離残留塩素水道水の消毒に使われる塩素。
濁り濁度水中の微粒子や浮遊物質による透明度の低下。
トリハロメタン類クロロホルム
ブロモジクロロメタン
ジブロモクロロメタン
ブロモホルム
総トリハロメタン
消毒の副生成物で、発がん性が指摘されている。
有機溶剤テトラクロロエチレン
トリクロロエチレン
1,2-ジクロロエタン
ベンゼン
工業用溶剤で、長期的な健康リスクがある。
農薬CAT
(2-クロロ-4,6-ビス(エチルアミノ)-1,3,5-トリアジン)
農業で使用される化学物質で、水源汚染の原因になる。
カビ臭の原因物質2-MIB
(2-メチルイソボルネオール)
ジェオスミン
水の異臭の原因。
溶解性鉛古い水道管などから溶出する有害金属。
界面活性剤陰イオン界面活性剤洗剤などに含まれる化学物質。
フェノール類フェノール類工業排水などに含まれる化学物質。
有機フッ素化合物
(PFAS)
PFOS
(ペルフルオロオクタンスルホン酸)
PFOA
(ペルフルオロオクタン酸)
分解されにくい人工化学物質で、環境や健康への影響が懸念される。
アルミニウムアルミニウム
(中性)
工業や自然由来で水に含まれる金属。
水銀総水銀工業排水や自然由来で水中に存在する有毒金属。
アスベスト石綿繊維老朽化した配管や建材から溶出する可能性がある繊維状物質。
原虫クリプトスポリジウム寄生虫の一種で、飲料水から感染することがある。

浄水器を購入前に、気になる有害成分がしっかりと除去できるかを確認することが重要です。

多くの浄水器は、お湯(高温)での使用を推奨していません

浄水器が通常お湯に対応していない理由

  • フィルターの劣化
    浄水器のフィルター(特に活性炭や中空糸膜フィルター)は高温に弱いです。
    高温の水を通すと、フィルターの素材が劣化したり、性能が低下する可能性があります。
  • 有害物質の吸着力が低下
    活性炭フィルターは高温環境下では塩素や有機物などの吸着能力が落ちるため、十分なろ過ができなくなります。
  • 目詰まりのリスク
    高温のお湯が通ると、フィルター内部で硬水成分が析出(個体の物質が分離)しやすく、目詰まりの原因になる場合があります。

一般的な浄水器対応温度幅は1℃〜35℃未満

  • 対応温度
    製品によって異なりますが、基本35℃未満までのぬるま湯に対応しているものが一般的で、35℃以上の使用には適していないことがほとんどです。
  • 特別な設計
    セラミックフィルターや一部の高耐熱フィルターを採用している製品は、お湯の使用が可能な場合があります。
  • メーカーの指示を確認
    お湯対応の製品でも、対応温度範囲を超えると保証外になるため、取扱説明書を必ず確認しましょう。

浄水したお湯を使いたい場合

  • ろ過後に加熱
    浄水器でろ過した水を鍋やポットで加熱する方法が安全で確実です。
  • お湯専用の浄水器を選択
    一部のメーカーでは、お湯専用のフィルターやケトル一体型の浄水器を提供している場合があります。
  • ウォーターサーバーを使用
    浄水したお湯をたくさん使いたい場合は、コストが上がりますがウォーターサーバーも選択肢に入れる。その場合はトータルコストを考え、解約違約金に十分注意して下さい。

カートリッジ交換時の黒い水について

カートリッジを交換した際に出る黒い水は、主に活性炭の微粒子が原因です。活性炭フィルターには多くの微細な孔があり、これが水中の有害物質を吸着する働きを持っています。

しかし、カートリッジを交換した直後は、活性炭の微粒子が水に混じりやすく、黒い水が出ることがあります。この黒い水は人体に害はありませんが、見た目が気になる場合は、最初に数リットルの水を流してから使用することをお勧めします。

浄水器での水の長期保存について

浄水器は水道水中の塩素も除去するため、浄水した水は長期保存に向いていない点に注意が必要です。

塩素は水中の細菌繁殖を抑制する役割を持っていますが、浄水器で除去されるとその効果がなくなります。

そのため、浄水した水はできるだけ早く使用し、長期間保存しないようにしましょう。特に夏場などの高温環境では細菌の繁殖リスクが高まるため、冷蔵保存を心がけることが推奨されます。

PFAS、銀、界面活性剤についての解説

PFAS(有機フッ素化合物)の解説と除去方法について

まずはPFASについて簡単に解説。

  • PFASは、たくさんの種類がある「フッ素系化学物質のグループ」の名前。
  • PFOSPFOAは、その中でも特に有名な2つの物質。
  • PFOSやPFOAはPFASの「一部」で、PFAS全体にはほかにも多くの化学物質が含まれる。

PFAS(PFOS、PFOA)の国内の検出状況

環境省の資料やその他の報道によると、河川や水道水から有機フッ素化合物(PFAS)が検出され、国の暫定目標値を超過した地域が複数報告されています。

日本の暫定目標値:50ng/L以下(PFOSおよびPFOAの合計値)

環境省の資料PFOS、PFOAの国内の検出状況

以下に、特に高濃度のPFASが検出された地域例。

  • 岡山県吉備中央町
    検出濃度: 1,400 ng/L(国の暫定目標値の28倍)
    詳細: 円城浄水場で高濃度のPFASが検出され、町内522世帯に供給される水道水が影響を受けました。

参考資料:マネーポストWEB

PFASは、耐水性や耐油性を持つ化合物で、工業製品や家庭用品で広く使用されていますが、健康に対するリスクが懸念されています。

圧縮固形活性炭フィルター、逆浸透膜(RO)フィルター、イオン交換樹脂フィルター搭載の浄水器を使用することで水道水からPFASを効果的に除去することができます。

特に圧縮固形活性炭や逆浸透膜は非常に高い除去能力を持ち、PFASなどの微量化学物質を90%以上除去できるとされています。PFASは環境中に長期間残留し、人体にも蓄積しやすい性質があるため、これらの化合物を除去することが健康を守るために非常に重要です。

PFAS除去に対応した浄水器を選ぶ際には、製品の性能表示や認証マークを確認し、特にPFAS除去が明示されているものを選ぶようにしましょう。これにより、安全でクリーンな飲み水を得ることができます。

銀の使用について

一部の浄水器カートリッジには抗菌目的で銀が使用されています。銀は強力な抗菌作用を持ち、フィルター内部での細菌の繁殖を抑えるために使用されています。

世界保健機関(WHO)によると、飲料水中の銀濃度が0.1mg/L以下であれば健康リスクはほとんどないとされており、多くの浄水器メーカーは、この基準を満たすよう設計されています。

しかし、銀の過剰摂取による健康被害は個人差が大きいため、長期的な銀の摂取を懸念される方は、銀を使用していない浄水器を選ぶことも一つの方法です。気になる方は銀を使用していないカートリッジを使用することで安心感を得ることができます。

銀イオンの抗菌効果は有効ですが、健康リスクを避けるためにはメーカーの安全基準をしっかりと確認しましょう。

界面活性剤の使用について

一部のカートリッジには、ろ材の性能向上のために界面活性剤が使用されることがあります。これには、ろ材の目詰まりを防いだり、油分などを効果的に除去するというメリットがあります。

しかし、界面活性剤が飲料水に残留する可能性があるため、健康への影響が懸念されることもあります。このため、界面活性剤を使用していないカートリッジを選ぶことが安心できる選択肢の一つです。

さらに、界面活性剤の種類によっては環境への影響も考慮する必要があるため、製品選びの際には成分表示を確認し、できるだけ安全性が高いものを選ぶことを推奨します。

ライフスタイルに合った浄水器の選び方

浄水器の選択は、家庭の水質や使用目的に大きく影響します。

以下のポイントを参考に、最適な浄水器を選びましょう。

居住地の水質を確認する

  • お住まいの地域の水道水にどんな物質が含まれているか調べましょう。
  • 特に気になる物質(PFAS、CAT、トリハロメタン、鉛など)を把握しておくと安心です。

水質の調べ方

各自治体の水道局や上下水道部門の公式サイトでは、水質検査結果が公開されています。

検索例:「〇〇市 水道水 水質検査結果」

サイトには、PFAS、硬度、トリハロメタンなどの検査結果が掲載されています。

直接、各地域の水道局に電話やメールで問い合わせることも可能です。

使いやすいタイプを選ぶ

  • 簡単に取り付けできる蛇口直結型やポット型は購入してすぐに使用できます。
  • 大量の浄水が必要なら据え置き型やビルトイン型が便利。

フィルターの性能を確認する

  • 活性炭フィルターや中空糸膜フィルターは普段使いに最適。
  • 農薬やPFASを除去したい場合は、しっかりと除去可能な表記があるものを選びましょう。

ランニングコストを考える

  • カートリッジの交換頻度や費用をチェック。
  • メーカー公式でレンタルできる商品もあります。
  • 長期的に無理なく使える製品を選びましょう。

浄水器、ミネラルウォーター、ウォーターサーバーの違い

使いやすさ

種類浄水器ミネラルウォーターウォーターサーバー
水の供給源と
処理方法
水道水をろ過して不純物を除去地下水や湧き水を採取し処理ミネラルウォーターや浄水
コスト本体とカートリッジ交換費用
長期的には経済的
ペットボトル購入費用
(購入量やブランドで異なる)
サーバーレンタル料+ボトル代
温水用に電気代がかかる
設置スペース蛇口取付やビルトインなど
選択肢が豊富
ペットボトル保管に
スペースが必要
本体と予備ボトルの
保管やコンセントが必要
利便性一度設置してしまえば
フィルター交換のみで
手軽に浄水可能
コップを使わずに飲める
防災用としても使える
冷水・温水が
いつでも使え便利
メンテナンスカートリッジ交換が必要
交換時期を守らないと
浄水能力が低下
空き容器を捨てるだけボトル交換やサーバー本体の
メンテナンスが必要

浄水器、ミネラルウォーター、ウォーターサーバーの安全基準

浄水器

浄水器は、水道水を家庭でろ過してきれいにする装置です。

  • 検査内容
    製品自体の性能が主な検査対象です。メーカーが除去可能としている有害物質が実際にどの程度取り除けるかを検証します。この検査には、日本工業規格(JIS)や日本水道協会(JWWA)の基準が用いられます。
  • ポイント
    製品の性能は試験で確認されていますが、使用者が定期的にフィルター交換やメンテナンスを行うことで初めて効果が持続します。

ミネラルウォーター

ミネラルウォーターは、自然から採取された水を加工した飲料水です。

  • 検査内容
    食品として扱われるため、大腸菌や細菌、重金属などの基本的な項目が法律で定められています。ただし、PFASやトリハロメタン、農薬などの検査は義務ではありません。
    企業によっては、これらの項目も自主的に検査している場合があります。
  • ポイント
    検査項目の広さは企業ごとに異なるため、安心して飲むためには購入前に製造メーカーの情報を確認することが大切です。

ウォーターサーバー

ウォーターサーバーの水は、ミネラルウォーター型や特別に処理された純水なRO水(逆浸透膜処理水)型が主に使用されます。

  • 検査内容
    ミネラルウォーター型の場合は、基本的にはミネラルウォーターと同じ基準です。
    RO水型の場合は、不純物をほぼ完全に除去するため、PFASやトリハロメタンなどが含まれない水が提供されます。サーバー本体の衛生管理(雑菌やカビの発生防止)も検査やメンテナンスの対象です。
  • ポイント
    水の種類により検査基準が異なるため、自分が使うサーバーの水がどんな基準を満たしているかを確認すると安心です。

家庭用浄水器の保証内容・平均寿命・部品保有年数を確認

浄水器購入の際には、保証内容や平均寿命、部品保有年数を確認することも大切なポイントです。

通常保証内容の確認

基本1年間の無料保証が付いてきます。この保証期間中に不具合が発生した場合、修理や部品交換が無料で行われることが一般的です。ただし、会員登録で延長保証をつけているメーカーやモデルもあるため、各公式サイトをよく確認しましょう。

無料保証のポイント

  • 保証期間
    通常1年間が基本です。
  • 保証対象
    初期不良や、通常使用による故障が対象となります。
  • 保証対象外
    落下や落雷、水没などの過失による故障は保証対象外となることが多いです。この場合は火災保険で対応できる可能性がありますので、加入している火災保険会社に一度問い合わせしてみることをおすすめします。
  • 無料or有償延長保証
    一部のメーカーや販売店では、購入時に無料or有償で延長保証を提供している場合がありますので、忘れずに確認しましょう。

家庭用浄水器の平均寿命

使用頻度やメンテナンスに左右されますが、一般的には約5〜10年程度とされています。

浄水フィルター(カードリッジ)の寿命は機種によって異なり、数ヶ月〜数年のものまで様々です。

浄水器の故障に影響する要因

  • パッキンやホースなどの部品の劣化
    長期間の使用により、パッキンやホースが劣化し、ひび割れや硬化が生じることがあります。これにより、水漏れや浄水機能の低下が発生する可能性があります。
  • 本体のひび割れや破損
    浄水器本体が経年劣化や外部からの衝撃により、ひび割れや破損を起こすことがあります。これにより、水漏れや正常な動作が妨げられることがあります。
  • 水道管や蛇口の劣化
    浄水器自体に問題がなくても、接続されている水道管や蛇口が劣化していると、水漏れや浄水器の機能不全の原因となることがあります。

部品保有年数

メーカーにより部品保有年数がかわります。

公式で部品保有年数を記載しているのはパナソニック(7年)だけで、他のメーカーは詳細な記載がありません。

パナソニック以外のメーカーも、目安として7年前後と見ておくのが無難です。

それでも気になる方は各メーカーに問い合わせすることをおすすめします。

家庭用浄水器【メーカー別の特徴】

パナソニック【日本】

特徴

  • 多機能性
    浄水だけでなく、アルカリイオン水生成など多彩な機能を備えたモデルを提供。
  • 使いやすさ
    直感的な操作パネルや簡単なフィルター交換など、ユーザーフレンドリーな設計。
  • 信頼性
    家電メーカーとしての高い信頼性と充実したアフターサービス

三菱ケミカル・クリンスイ【日本】

特徴

  • 高い浄水性能
    高性能な中空糸膜フィルターを採用し、微細な不純物までしっかり除去。
  • 多様なラインナップ
    蛇口直結型からポット型まで、さまざまなタイプを展開。
  • 信頼のブランド
    化学メーカーとしての技術力と信頼性。

東レ(トレビーノ)【日本】

特徴

  • 独自技術のフィルター
    トリハロメタンなどの有害物質を効果的に除去するフィルターを搭載。
  • コンパクト設計
    キッチンのスペースを取らないスリムなデザイン。
  • 手頃な価格
    高性能ながら、手頃な価格帯で提供。

株式会社水生活製作所(磨水IV)【日本】

特徴

  • 高性能浄水
    多段階の浄水プロセスで、100項目のさまざまな不純物を除去。
  • 日本製の品質
    国内製造による高品質な製品を提供。
  • 安全性
    信頼できる国際基準(NFS認証済)に基づいて、水をきれいにする能力や安全性がしっかり確認された浄水器。

マルチピュア(Multipure)【アメリカ】

特徴

  • 高い浄水能力
    世界80か国以上で使用される高性能な浄水器を提供。
  • 長期保証
    購入日より10年間の保証があり、オートシップメントサービス加入で永久保証となる。しかし、保証が手厚いということはトータルコストが高い可能性があります。しっかりと他の機種と比較したうえで検討して下さい。
  • 安全性
    信頼できる国際基準(NFS認証済)に基づいて、水をきれいにする能力や安全性がしっかり確認された浄水器。

シーガルフォー(Seagull IV)【アメリカ】

特徴

  • 高い信頼性
    船舶や航空機でも採用される実績があり、信頼性が高い。
  • 高性能フィルター
    微生物や化学物質を効果的に除去するフィルターを搭載。
  • 安全性
    信頼できる国際基準(NFS認証済)に基づいて、水をきれいにする能力や安全性がしっかり確認された浄水器。

ブリタ(BRITA)【ドイツ】

特徴

  • デザイン性
    スタイリッシュなデザインで、キッチンに馴染む浄水ポットを提供。
  • 手軽さ
    ポット型で設置が不要、冷蔵庫での保管も容易。
  • コストパフォーマンス
    フィルターの交換が簡単で、ランニングコストも抑えられる。

ウォーターロジック(Waterlogic)【イギリス】

特徴

  • 先進的な技術
    UV技術などを活用し、細菌やウイルスを効果的に除去。
  • デザイン性
    モダンで洗練されたデザインが特徴。
  • 安全性
    信頼できる国際基準(NFS認証済)に基づいて、水をきれいにする能力や安全性がしっかり確認された浄水器。

まとめ

浄水器を選ぶとき、どれが良いのか悩んでしまうのは当たり前のことです。市場にはたくさんの種類があり、機能も価格もバラバラ。それに、家族の健康を守るための選択ですから、慎重になるのも無理はありません。

しかし、水は命の源。

私たちの生活と健康にとって欠かせないものです。

だからこそ、「どの浄水器が良いんだろう」と迷ったその時間は、家族を大切に思う気持ちそのものだと思います。

最終的に、読者が安心して「これだ」と思える選択をできるよう、この記事がお役に立てたなら幸いです。

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