現在、Amazonなどのネット通販が主流となり、家電量販店での購入者が減少しています。
しかし、家電量販店とネット通販にはそれぞれのメリットとデメリットがあります。
この記事では、それらの違いや、店頭での価格交渉の裏側について詳しく解説していきます。
こちらの記事も併せてお読みいただくと、さらにお得に購入できる確率が高まります。
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家電量販店とネット通販のメリット、デメリット
家電量販店のメリット
- 実物確認: 商品を直接見て、触れて、試して購入することができます。
- 即時購入: 必要な商品をすぐに手に入れることができます。
- 専門的なアドバイス: 直接店員からのアドバイスや質問に対する回答を得られ、購入後も気軽に電話でのサポートを受けることができます。
家電量販店のデメリット
- 価格: 一般的にネット通販よりも高価な場合が多いです。
- 品揃え: 店舗内展示スペースの制約から、取り扱い商品の種類が限られることがあります。
- 営業時間の制約: 24時間営業していない店舗が多いため、購入のタイミングが限られます。
ネット通販(Amazonなど)のメリット
- 価格: 一般的に家電量販店よりも安価な場合が多いです。
- 品揃え: 多くの商品を取り扱っており、選択肢が豊富です。
- 24時間購入可能: いつでも好きな時に購入することができます。
ネット通販(Amazonなど)のデメリット
- 実物確認不可: 商品を直接見ることができないため、商品が手元に届いて初めて実物を確認することになります。
- 配送待ち: 商品を即時に手に入れることはできません。
- 返品手間: 不具合や期待と異なる商品が届いた場合、オンラインで返品や交換の手続きが必要です。
これらのメリットとデメリットを考慮して、購入する商品や状況に応じて最適な購入方法を選択することが重要です。
ネット通販の進化と家電量販店での賢い買い物術
20年前、インターネットの普及が始まった頃、多くの人々はネット通販を疑念の目で見ていました。特に、オンラインでのクレジットカード情報の入力はリスクが高いと広く認識されていたからです。
かつて、価格.comがネット通販の先駆者として君臨していましたが、仕入れやアフターサービスなどの違いで店頭価格とのギャップが大きく、原価割れする商品も多数あったため、多くの店舗がネット価格に合わせることが難しい状況でした。
しかし時代は変わり、今ではオンラインショッピングは日常の一部となっています。現在では大手家電量販店もオンライン市場に参入し、価格交渉もネット価格を基準に行われることが増えてきました。
実際、アフターサービスを考慮すると、店頭での購入がより魅力的な選択となることも少なくありません。
店頭のプライスで値札の上にさらに値引きしますと印刷されている場合は、あらかじめ価格が設定されており、誰が購入しても金額が変わる事はありません。そうではなく、交渉しなければ安くならない値引きのポイントをお伝えします。
購入時の価格交渉のコツを知ることで、さらにお得に商品を手に入れることができます。
家電量販店での価格交渉のポイント
- 競合店のチラシやネット通販での情報を活用した値引き交渉
- まとめ買いでの値引き交渉
- 値引き出来ない場合はサービス品の交渉
- 最後は店員との信頼関係
詳しく解説していきます。
競合店のチラシやネット通販での情報を活用した値引き交渉
家電量販店での賢い価格交渉術
家電量販店の価格は競合店の影響で日々変動するため、オンラインショッピングとは異なり、直接の価格交渉がしやすい状況下にあるといえるでしょう。
競合店のチラシやAmazonのようなオンラインショッピングサイトの価格を提示することで、原価を下回らない範囲での値引きが期待できます。
※注意点として、~店の方が安かったと口頭だけで伝えても基本的には値引きしてくれません。
多くの店員は、アフターサービスの利点を強調して、同じ価格ならば自店での購入を勧めるでしょう。しかし、購入意欲を示す言葉、例えば
「現金での支払いなら、もう少し値引きはできませんか?」というアプローチは、値引きの可能性を高めます。
現金以外でのクレジットカードなどの支払いには店側が必ず手数料を支払っているからです。
さらに、「値引きしてもらえたら即決します」という言葉で、店員に追い風を送ることができます。
他にも配送無料の商品であれば、自分で持ち帰ることを条件に送料分の値引きを求めると、成功率がかなり上がります。実際、配送や設置のコストを考慮すれば、店側にもメリットがある場合が多いからです。
最後の手段は、店長を呼ぶことです。
しかしこの方法は店員に非常に嫌がられます。
店員は、商品の説明から会計までを一つの接客の流れとして捉えています。しかし、価格交渉において店長が介入すると、店員が努力した接客にも関わらず、売上が店長のものとなるリスクがあります。
社員としての昇給や評価には直接的な売上ノルマは設けられていないものの、売上はその評価に影響を及ぼすことが多いです。そのため、接客の努力が報われず、売上が店長に帰属する状況は、店員にとっては心地よくないものとなります。
この場合は、適切な言い回し、例えば
「もしよろしければ、店長にもう少し値引きが可能か確認してもらうことはできますか?」という形でのリクエストが望ましいです。実際このように言われた場合、余程のことが無い限りは店員が店長に確認せずに判断を下すことは稀です。多くのケースで上司や店長に相談してくれると思います。
何度も利用する店舗での交渉は慎重に行い、一度きりの利用の場合でも、礼儀正しく交渉することを心掛けていただけると元店員の立場からも嬉しく思います。
まとめ買いでの値引き交渉
「まとめ買い」とは、単にビデオカメラとその専用充電池をセットで購入することを指すのではなく異なる型番の家電を同時に複数購入することを意味します。
各商品には一定の原価が設定されており、その原価を下回る値引きは難しい場合が多いです。
しかし、複数の商品を一度に購入することで、全体の価格に対しての値引きが可能となることがあります。
特に新居への引越しや新生活のスタート時に家電製品を一式購入する際には、商品ごとの値引きよりもトータルでの値引き交渉がお得になることが多いです。
店舗側は日々の売上を競っており、高額なまとめ買いは店舗の売上に大きく寄与します。そのため、複数の家電を購入する際には、店舗側も積極的に値引きに応じる傾向があります。特に、高額なまとめ買いの場合、店長や上層部への報告が行われ、最大限の値引きが期待できます。
商品の選定が終わった後、総額を店員に尋ねると、彼らは上司や店長との交渉を経て最終的な金額を提示してきます。
しかし、まとめ買いの場合、この時点での金額にさらに「もう少し調整はできませんか?」と一押しすることで、さらなる値引きを引き出すことができるでしょう。
この二段階の交渉を経ることで、単品購入時の交渉よりも、よりお得に商品を手に入れることが可能となります。
店舗は日常的に日次、週次、月次、年次の売上目標を持ち、全店舗間での競争が行われています。この売上実績は、店長の昇給や評価に直結するため、売上向上の意識が非常に高いです。
したがって、家電製品を一式購入する際の取引は、数十万円、場合によっては数百万円の売上をもたらす大きなビジネスチャンスとなります。
顧客が他店へ流れるリスクを考慮すると、特に高額取引の際には店長への報告が欠かせず、最大限の値引きが実施される可能性が高くなるのです。
値引き出来ない場合はサービス品の交渉
商品の価格が原価に近い場合、さらなる値引きは難しいことがあります。しかし、そのような状況でも
「サービス品を付けてもらえませんか?」と交渉することで、お得な取引を実現できることがあります。
サービス品とは、例えばパソコンの場合、マウスパッドやワイヤレス用の単3電池、プリンターであればUSBケーブルやコピー用紙、またはメーカーからの特別な非売品などを指します。
これらのアイテムは、価格が低いものの、購入者にとっては大きな価値を持つことが多いです。もちろん商品によっては提供できない場合も多々ありますが、一言
「値引きが難しければ、何でもいいので代わりにサービス品を付けてもらえないでしょうか?」と一言交渉するだけで、取引の選択肢が増えることがあります。
特に、パソコンやプリンター、FAX機能付きの電話機などの購入時には、このアプローチが効果的です。
また、信頼関係が築けている店員や、顧客を大切にする店員からは、購入商品に関連しないサービス品を提供してもらえることもあるので、なるべく友好的な交渉を心掛けましょう。
最後は店員との信頼関係
かつて「お客様は神様」という言葉がよく使われていましたが、店員も一人の人間であり、感情を持っています。
強引に値引きを求めるよりも、店員の立場を理解し、感謝の気持ちを伝えることで店員もお客様の要望に応えたくなることでしょう。
「どれだけ安くしてくれるの?」という直接的な問いかけより「もう少し何とかできないでしょうか?」や「端数だけでも切ってもらえませんか?」、「店長に確認してもらえると、私も購入を決めやすくなります」などといった柔らかなアプローチでの交渉は、より良い結果をもたらすことが多いです。
もし、価格の調整が難しい場合でも、店員の気持ちを尊重するような交渉の仕方をすれば、サービス品の提供などの特典を受けられることもあります。人と人との関わり合いの中で、お互いに心地よい取引を心掛けることで、次回の来店時もスムーズに交渉が進むでしょう。
現在のネット購入は手軽さがあり、人間関係のわずらわしさが無くとても魅力的です。
しかし、店頭での購入は交渉のスキルを活かしてよりお得に商品を手に入れることができるだけでなく、アフターサービスが手厚く、何かトラブルがあったときにも気軽に相談できる点が大きな魅力です。
まとめ
家電量販店とネット通販、どちらがお得なのかは一概には言えません。
それぞれに独自の魅力と特徴があります。
ネット通販の便利さと速さは魅力的ですが、店頭での購入では商品を実際に手に取って確認できる体験や、スタッフとの直接のコミュニケーションによる購入のアドバイス、そしてアフターサービスの安心感が得られます。
次回の購入時、あなたの選択はどちらに傾くのか、この記事を参考に最適な選択を検討してみてください。
こちらの記事も併せてお読みいただくと、さらにお得に購入できる確率が高まります。
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