私の人生の経歴を簡潔にお話しします。
高校卒業後、学校の斡旋(紹介)で大手全国チェーンの家電量販店に新卒入社。
高卒~20代後半までの約10年間、家電量販店に勤める。
最近の物価上昇による家計の圧迫を背景に、家電量販店での勤務経験を生かし、読者の皆様に実用的な情報をわかりやすく提供するためにこのサイトを立ち上げました。
生活をより良くするための情報を中心に、みなさまの日常に寄り添った内容で発信していきます。
それぞれの家電には深い背景が存在
基本や背景をしっかりと理解しているからこそ、わかりやすく簡潔に商品解説ができます。
現場の経験と知識
私は次長(副店長)として、多岐にわたる業務を担当していました。
次長の仕事には社員のシフト調整、展示スペースの構成、新商品の仕入れに関するメーカーとの交渉、特別な値引きの決定、倉庫の在庫管理などが含まれます。
最終的な決定は店長のもとで行われますが、店長は他の重要な業務、例えば本社とのコミュニケーションや大きなクレームの対応などで忙しいため、売り場内の業務は私や主任が中心となって取り仕切っていました。
管理職の長い経験による、豊富な知識
家電量販店の管理職を経験し、接客から仕入れ、展示までの裏表を熟知しています。
家電の知識には基本がある
各家電選びの基本を押さえれば、商品がグッと選びやすくなります。
新しい家電が次々と登場する中、商品の詳細を一つ一つ覚えるのは難しいかもしれませんが
各製品の基本を理解していれば、新商品のカタログをある程度目を通すだけでその特徴や機能がすぐに把握できるようになります。
接客の基本ポイント
どれだけ商品の説明が完璧であっても、最終的にその商品がお客様の使用状況に適合しなければ、それは意味がありません。
例えば大型冷蔵庫の性能を評価する際に、特に考慮すべき視点
- 搬入経路の詳細な確認:見た目では問題なさそうでも、実際には狭い通路や障害物が搬入を困難にすることがあります。正確な搬入経路の確認が必要です。
- 電気代の効率:冷蔵庫は常に稼働する家電であるため、10年の長期使用を考えると、少々高くても消費電力が少ないタイプを選択することが、最終的にお得になるケースが多々あります。
- 野菜室・冷凍庫の配置:使用頻度や生活スタイルに合わせて、野菜室や冷凍室の位置が重要。頻繁に野菜を使う人は、しゃがまずに取り出せる上部に野菜室があるモデルが便利です。
もっと詳しく知りたいと思う方は
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これらの基本ポイントを理解した上でカタログを見ると、余計な文章に目を向けず新機能だけに重点を当てて製品の特長を理解できるようになります。
私は、搬入経路をよく確認せずに商品を購入し、後で搬入できないという結果になったお客様の悲しい顔を何度も見てきました。
これは大型冷蔵庫だけでなく、他の大型家電にも当てはまる事実です。
基本ポイントを抑えると必要な情報だけを抜き出し、費用対効果が薄い情報には惑わされなくなります。
家電メーカーは毎年新商品を出してきますが、ほとんどの場合はちょっとした新機能を追加して値段を数万円高く設定してきます。
毎年革新的な機能を発明できないため、メーカーのジレンマでもあります。
しかし、これを見抜けないと割を被るのは私たち消費者なのは言うまでもありません。
このサイトでは、商品の詳細だけでなく、家電選びの基本的な知識や注意点にも焦点を当てて情報提供をしています。
私が家電接客で大切にしているポイント
私が家電の接客を行う際、以下の3つのポイントを重視しています。
- 商品の基本をしっかりと理解し、それをもとに商品説明を行う。
- 膨大なメーカーの1次情報(カタログや取扱説明書など)を理解した上で、要点をまとめてわかりやすく簡潔に伝える。
- コストパフォーマンスを重視した高品質な家電を、似たようなスペックや価格帯の商品と比較したうえで提案する。
お客様の予算や希望に沿った複数の選択肢を提示して、最終的な決断をお客様自身に委ねるよう心がけています。
選択肢が過多になると選びづらく、逆に少なすぎると押し売りと受け取られる可能性があるため、このバランスは非常に重要です。
私の考えとして、お客様が納得の上で、自らの判断で商品を選ぶことが最も大切だと思っています。
もし、実際の家電量販店で上記のアプローチで接客してくれる店員さんに出会ったら、その方は非常に信頼できる方でしょう。
その際は、名刺を受け取っておくことをおすすめします。
メーカー直結の情報は高い信頼性を持つ
メーカーが提供するカタログや取扱説明書の情報は、非常に信頼性が高いと言えます。
カタログや取扱説明書に誤りがあり、その情報をもとに製品を購入してしまった時には、多くの場合メーカーに返品することが可能になります。
私の経験上、炊飯器を購入したお客様が「期待した味と異なる」と感じて返品を希望するお客様がいたぐらいです。
このようなケースでは、製品に初期不良の可能性も考慮し、状況を詳しく確認した上で、新品との交換や返品を検討していました。
個人の感じ方や期待に関するトラブルを避けるため、メーカーはカタログや取扱説明書の作成に多大な労力と資金を投じています。
これらの情報は、誰かが間に入ると尾ひれが付くように、第三者をはさむと情報が歪められてしまう可能性があります。
だからこそメーカーの「1次情報」は、非常に価値があると言えるのです。
家電の本質的解説
製品の基本をしっかり理解していただいた上で、ただ「良さそう」と感じさせるのではなく、「これだ」と確信してもらえるような説明を心がけています。
当サイトは、実際の使用感に基づくレビューサイトではありませんし、順位付けもしません。
「それならメーカーカタログや公式HPの情報だけで十分」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、メーカーからの情報量は圧倒的に多く、全てを吟味するには時間と労力がかかります。
これを踏まえて当サイトでは、家電量販店の販売員としての経験を活かし、商品の基本情報を明確かつシンプルに、そして分かりやすく解説しています。
もちろん実際の製品使用に基づくランキングやレビューは非常に価値がありますが、個人の感じ方の比重が大きく、尾ひれがつくこともあるため、あくまでも一つの視点に過ぎません。
例えば、高品質の炊飯器は多くのメーカーから提供されていますが、どれが最も優れているかは、個人の好みや価値観によって異なります。
当サイトでは膨大なメーカーからの1次情報から、お客様のニーズに合った商品を基本からわかりやすく簡潔に解説出来るように心がけております。
メーカーからの直接情報と実際の使用者のレビュー、両方にはそれぞれの長所と短所が存在します。
理想的には、これらの情報を組み合わせて検討することで、より確実な選択ができるでしょう。
実際、家電量販店の多くの店員は基本を理解していないままにカタログやプライスカードの情報だけでお客様に商品紹介しており、特に自分の専門外になるとその傾向は強まります。そして利益率の高い商品を展示の一番いい所に置いて、一番売れておすすめです。と誇張したりすることがしばしばあります。これはネット上でもあることで、その商品が本当に優れているかはご自分で他の製品と比較し、実際にご自身で試してみなければ判断できません。
後悔しないためには当サイトを含めた他者の意見に流されることなく、自分の選択(考え)を信じて行動することが最も重要です。
家電がささえる、あなたの生活、あなたの物語
家電はただの道具ではありません。
それは私たちの日常の中で、物語を紡ぐ重要な役割を果たしています。
このサイトを通じて、最適な家電の選び方を伝えていきます。
しかし、最終的な選択はあなたの手にゆだねられていることをお忘れなきように。
日ノ本ラボ.comの情報を背景に、あなたの感性やニーズに合わせて、最良の選択をしてください。
その選択が、あなたの生活の新しい章を開くキーとなることを願っています。
裏話 次長から店長への昇進を選ばなかった理由
私の最終的な役職は次長でした。
当時働いていた某家電量販店では
一般社員→主任→次長→店長→エリアマネージャーの順で役職が上がっていきました。
次長で家電量販店をやめた理由は大きく3つ
- 店長になると、家電売り場の業務から離れ、経営的な役割が中心となる。
- 転勤も常態化し、長時間の勤務が求められ、年俸制の下でのサービス残業が増加する。
- お客様と本社間のプレッシャーで、互いのクレーム対応が日常化。
20年前の当時、店長という役職は現場から離れ、長期間にわたる献身と努力が求められる、生涯をかけた職務とみなされていました。
しかしながら私が勤務していた職場の雰囲気は良く、家電に囲まれての仕事は楽しかったのですが、上記の理由により事務的な仕事が人生の中心となる可能性が高かったため、私は退職を選びました。
それでも退職により、かつての同僚たちに迷惑をかけてしまった申し訳ない気持ちは、今でも心に残っています。