【ゼロから(初心者でも)わかるドラム式(乾燥付)洗濯機の選び方】抑えておくべきポイントを重要度順に徹底解説・ライフスタイルに合ったベストな1台を選んで快適な暮らしを手に入れよう!

【ゼロから(初心者でも)わかるドラム式(乾燥付)洗濯機の選び方】抑えておくべきポイントを重要度順に徹底解説・ライフスタイルに合ったベストな1台を選んで快適な暮らしを手に入れよう!

ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機に比べて衣類にやさしく、高い洗浄力と省エネ性能が魅力です。さらに、乾燥機能を備えているため、洗濯から乾燥までを1台で済ませることができ、家事の時短にも貢献します。

この記事では、初心者でもわかりやすいように、ドラム式洗濯機を選ぶ際に注意すべきポイントを、重要度の高い順に解説していきます。

この記事では、ドラム式洗濯機を選ぶ際に押さえておくべき以下のポイントを、重要度順にわかりやすく解説します。

  1. 搬入経路と設置スペースの確認
  2. 家族の人数に応じた洗濯容量と乾燥容量の選び方
  3. 洗浄力を確認
  4. 乾燥機能を確認
  5. 運転音の重要性
  6. 操作性と便利機能をチェック
  7. 電気代・水道代・洗剤代を考慮
  8. ドラム式洗濯機の保証内容・平均寿命・部品保有年数を確認
  9. ドラム式洗濯機【メーカー別ひとことアドバイス】
  10. まとめ

搬入経路と設置スペースの確認

ドラム式洗濯機は縦型に比べてサイズが大きく、重さもかなりあります。そのため、設置前に搬入経路の確認が必要不可欠です。よくある搬入トラブルを避けるため、以下のポイントに注意しましょう。

搬入経路の確認

  • 玄関や廊下の幅
    障害物を考慮して、洗濯機が通る幅が十分か確認します。特にドラム式はサイズが大きいため、しっかりと確認しないと搬入できない可能性があります。
  • ドアノブや扉の出っ張り
    ドアノブや扉の厚みが搬入の邪魔になることがあるため、場合によっては扉を外す必要があります。
  • 曲がり角
    急な曲がり角は、搬入の障害になることがあるため、洗濯機が通るスペースが十分かを確認してください。
  • 脱衣所の入口
    入口が狭い場合や、着替え用の棚や洗剤置き場が邪魔をして、搬入がスムーズにいかないことがあります。事前にスペースを確保しておくことが重要です。

2階以上の搬入

  • 階段の場合
    手すりを含めた階段の幅プラス、曲がり角や踊り場スペースに余裕があるかも重要なポイントです。当日トラブルを防ぐためにも、できれば購入予定の販売店に事前見積もりをお願いしましょう。
  • エレベーター場合
    エレベーターがある場合は、そのサイズも確認が必要です。エレベーターに洗濯機が入らない場合、階段で搬入することになるため、階段のサイズや障害物の有無の確認が必要です。
  • クレーン搬入の可能性:階段や廊下の幅が狭く搬入が不可能な場合、窓やベランダからの「クレーン搬入」が必要になることがあります。

2階以上への搬入の場合は、エレベーターを除き、専門業者による追加の搬入費用が発生することも考慮しておきましょう。

設置場所(防水パン)の横幅と奥行きを測る

搬入経路に問題がなければ、次にドラム式洗濯機を置く場所の横幅と奥行きを正確に測りましょう。特に、防水パンが設置されている場合、その内寸に合うサイズの洗濯機を選ぶことが重要です。

  • 防水パンのサイズ確認
    洗濯機の脚が防水パンにしっかり収まるかを確認します。もし、防水パンが小さい場合、選べる洗濯機のサイズが限られることがあります。また、防水パンの有無にかかわらず、洗濯機を置くスペース全体の寸法を測ることで、無理なく設置できるサイズを把握できます。
  • 防水パンがない場合
    まず排水する場所が確保されているかを確認しましょう。もし排水口がない場合、お風呂場などに排水する方法もありますが、使い勝手が悪くなる可能性があります。他にはドラム式洗濯機用の置台を使うこともお勧めです。特にキャスター付きの置台を使用すると、掃除やトラブルが発生した際に一人でも簡単に洗濯機を移動させることができ、床の保護にも役立ちます。

可燃物からの離隔距離

洗濯機を安全に設置するためには、消防法基準に基づいた離隔距離を守ることが重要です。以下のスペースを確保しましょう。離隔距離は機種によって異なります。詳しく知りたい場合は、各メーカーの取扱説明書をご確認ください。

  • 後方
    1cm〜5cm以上のスペースを確保します。
  • 側方
    1cm〜2cm以上のスペースを確保します。
  • 排水ホースの接続側
    9cm以上離す必要があります。

洗剤自動投入がついたドラム式洗濯機の場合、洗剤を補充するため、機種によりますが約30cm程度の上方スペースが必要です。

扉の開閉スペースを確保する

次に、ドラム式洗濯機の扉を開けるためのスペースを確保することが必要です。洗濯機のドアがきちんと開閉できるか、周囲の家具や壁に干渉しないかを確認します。

  • ドアの開閉スペース
    ドラム式洗濯機の場合、正面にドアがあり、これを開くスペースが必要です。左右どちらに開けたほうが使い勝手が良いかを考えて、購入時に右開きか左開きかを選択しましょう。
  • 周囲のスペース
    洗濯機周りには、洗濯物を干したり、洗剤などを置くための十分なスペースが確保されていることも大切です。周囲に余裕がないと、日常の使い勝手が悪くなる可能性があります。

給排水と電源の位置を確認する

ドラム式洗濯機を設置する際、給排水と電源の位置も重要な確認ポイントです。これらが適切に配置されているかを確認することで、設置後のトラブルを防げます。

  • 洗濯機用の蛇口
    給水ホースが蛇口にしっかり届くかを確認しましょう。蛇口の位置が遠い場合は、延長ホースが必要になることがあります。あと、カチッとハマるアタッチメントタイプではなく、アダプター(ニップル)を蛇口にネジで取り付けるタイプの場合、ネジを強く締めすぎると蛇口が破損する恐れがあるため、取り付けの際には十分注意が必要です。
  • アース付きコンセント
    洗濯機の設置には、感電防止のためにアース付きのコンセントが必要です。アース付きコンセントが設置場所の近くにあるかを確認しましょう。もしコンセントやアース端子がない場合は、電気工事が必要になる可能性があります。
  • 排水口の位置
    排水口が洗濯機の真下にあるかどうかを確認しましょう。真下にある場合、排水ホースを適切に取り回すために、別売りの部品(真下排水ユニット)が必要になることがあります。一方、排水口が真下以外に位置している場合は、基本的に標準の設置方法で取り付けが可能です。

家族の人数に応じた洗濯/乾燥容量の選び方

ドラム式洗濯機は、最低でも7kg以上の容量からスタートするモデルが多いです。

家族の人数に応じて洗濯容量を選ぶことが重要ですが、特に注意すべきは乾燥容量で、乾燥容量は洗濯容量の約半分程度になることを覚えておきましょう。

例えば、洗濯容量が10kgの場合、乾燥容量は約5kgです。

洗濯容量の目安

  • 1~2人家庭:7~8kg
  • 3~4人家庭:9~10kg
  • 5人以上の家庭:11kg以上

乾燥容量の目安

  • 1~2人家庭:3.5~4kg
  • 3~4人家庭:4.5~5kg
  • 5人以上の家庭:5.5kg以上

ワンポイントアドバイス

洗濯機で洗う1人分の洗濯物は約1.5kgが目安です。

毎日の洗濯量や乾燥の頻度を考慮し、容量に余裕を持ったモデルを選びましょう。

基本的に乾燥容量は洗濯容量の約半分なので、乾燥を頻繁に使う場合は洗濯容量ではなく乾燥容量を確認しましょう。

洗濯頻度に応じた容量の調整

家族の人数だけでなく、洗濯の頻度も容量選びに影響します。例えば、週に何度も洗濯する家庭と、週末にまとめて洗濯する家庭では、必要な容量が異なります。

  • 毎日洗濯するが毎日乾燥しない家庭
    毎日洗濯するが、乾燥機能を頻繁に使用しない家庭では、あまり大容量の洗濯機は必要ありません。容量が大きすぎると初期費用が高くなり、無駄になる可能性があります。ハイアールなど、乾燥機能がないドラム式洗濯機を選ぶのも良いでしょう。
  • まとめて洗濯する家庭
    週末にまとめて洗濯する場合や、大きな毛布などを洗いたい場合は、大きめの容量を選ぶと効率的です。しかし、10kgの洗濯をした場合、乾燥できる容量は約5kgのため、乾燥は2回に分けないといけなくなります。
  • 毎日乾燥する家庭
    毎日乾燥する場合、衣類の使用量にもよりますが、4人家族だと乾燥容量5kg前後必要になります。これは洗濯容量10kg相当に値します。
  • 大きな毛布などを乾燥したい
    大きな毛布や布団、カーテンなどを乾燥したい場合は、乾燥したい内容に見合った容量を選びましょう。

容量が大きくなると価格と性能がアップ

大容量モデルは価格が上がる一方で、強力な洗浄力や省エネ性能、静音設計など性能が向上します。さらに、少ない衣類でも最適な水量に調整する機能があり、無駄を抑えられるため、トータルで見てコストパフォーマンスが高い選択です。

余裕を持った容量選びのメリット

少し大きめの容量を選ぶことで、洗濯の負担を軽減することができます。例えば、急に洗濯物が増えた時や、家族が増えることを考慮して、余裕を持った容量を選んでおくと安心です。

また、大容量のドラム式洗濯機は、毛布やカーテンなどの大物洗いにも対応できるため、家庭内での洗濯の幅が広がります。

洗浄力を確認

ドラム式洗濯機を選ぶ際、洗浄力は最も重要な要素の一つです。

毎日の洗濯でしっかり汚れを落とすためには、洗濯時の洗浄力が十分であることが不可欠です。ここでは、ドラム式洗濯機の洗浄力に影響する要素を解説し、選ぶ際のポイントを紹介します。

洗浄力に影響する要素

  • たたき洗いによる優しい洗浄
    ドラム式洗濯機は、衣類を持ち上げてから落とす「たたき洗い」方式を採用しています。これにより、衣類を繊維に負担をかけずにしっかりと洗浄できます。特に、デリケートな素材や傷みやすい衣類を洗う際に最適で、長期間着用したい衣類や高価な衣類におすすめです。
  • 温水洗浄機能
    ドラム式洗濯機の一部の機種には、温水洗浄機能が搭載されています。温水を使うことで、冷水では落ちにくい油汚れや皮脂汚れを分解しやすくなります。また、温水には除菌効果もあり、衛生面を気にする方やアレルギー対策としても効果的です。温水洗浄を利用することで、衣類の黄ばみや臭いも改善されやすくなります。
  • 特殊な洗浄方法
    パナソニックの温水によって洗剤の酵素を活性化させ、泡にすることで繊維の奥までしっかり浸透させる「温水スゴ落ち泡洗浄」や東芝の直径1μm未満の微細な泡が繊維の隙間に入り込み、洗剤の効果を高めて、汚れを効率よく落とす「ウルトラファインバブル」など、各メーカーは先進的な洗浄技術を競って開発・販売しています。

ドラム式乾燥洗濯機にはほとんどの機種で
DDインバーターモーターを採用

ドラム式乾燥洗濯機の多くに採用されているDDインバーターモーターは、優れた洗浄力と省エネ性能に加え、静音性にも優れています。

モーターが直接ドラムを回す構造で、従来のベルト駆動よりも振動や騒音が少なく、夜間でも静かに運転できます。また、モーターの回転数を自由に調整できるため、洗濯物の量や汚れ具合に応じた最適な洗浄が可能で、エネルギー効率も向上します。

縦型洗濯機とドラム式洗濯機の洗浄力の違い

  • 縦型洗濯機:洗濯機の底に付いているパルセーターによる強力な水流で衣類を上下に激しく動かしながら洗うため、特に泥汚れなどの頑固な汚れに対して優れた洗浄力を発揮します。また、大物洗いにも強く、毛布やカーペットなどの洗濯にも適しています。
  • ドラム式洗濯機:衣類をドラムの中で持ち上げてから落とす「たたき洗い」の方式を採用しています。使用する水量が少なく、節水効果が高い一方で、縦型に比べて洗浄力が若干劣ることがあります。しかし、繊維へのダメージが少なく、デリケートな衣類を優しく洗うことができるため、衣類を長持ちさせたい方には向いています。

乾燥機能を確認

ドラム式洗濯機を選ぶ際、乾燥機能も重要なポイントの一つです。

乾燥機能が十分であれば天候や時間を気にせずに、衣類をすぐに使うことができます。ここでは、ドラム式洗濯機の乾燥機能に影響する要素を解説し、選ぶ際のポイントを紹介します。

  • ヒートポンプ式
    低温で乾燥するため、静音性が高く、運転音が気になりにくいのが特徴。また、熱を循環させるため離隔距離が少なく、壁際にも設置しやすいです。省エネで衣類へのダメージも少なく、電気代を抑えたい方に適しており、上位機種で多く採用されています。
  • ヒーター(排気)式
    高温で短時間乾燥が可能ですが、運転音が大きく、排気があるため換気が必要です。スピードを重視する場合に向いていますが、消費電力が高く、衣類へのダメージも大きくなります。最新の機種では低温仕様により、衣類のダメージや運転音、排気に関してヒートポンプ式と同程度のものもありますが、その分乾燥時間が長くなったり、消費電力が増えたりすることがあります。
  • 除菌・消臭機能
    最近のドラム式洗濯機には、乾燥時に除菌・消臭を行う機能が搭載されているモデルもあります。これにより、部屋干し特有の臭いやタバコ臭などを取り除き、衣類を清潔に保つことが可能です。特に、衛生面を気にする方や、アレルギー対策が必要な家庭におすすめです。
  • シワ防止機能
    乾燥機能には、衣類のシワを抑えるためのシワ防止機能も重要です。これにより、乾燥後にアイロンがけの手間を軽減でき、シャツやスーツなどをふんわり仕上げることができます。頻繁にビジネスウェアを洗う方にとっては便利な機能です。

運転音の重要性

ドラム式洗濯機を選ぶ際、運転音のチェックは非常に重要です。

特に、夜間やアパートなどの集合住宅で使用する場合、騒音が周囲に迷惑をかける可能性があるため、静音性を考慮した洗濯機選びが必要です。

ここでは、運転音の違いを理解し、その原因について詳しく解説します。

洗濯機の運転音の種類

洗濯機の運転音は、使用されているモーターの種類によって異なります。以下では、主に使用される3種類のモーターと、それぞれの特徴について解説します。

  • ベルト式モーター
    モーターの回転をベルトを通じて洗濯槽に伝える方式です。この構造では、ベルトの振動や摩擦が発生しやすく、運転時に比較的騒音が大きくなる傾向があります。特に、脱水時にはモーターが高負荷で動作するため、音が大きくなります。回転速度や動きの制御が制約されるため、インバーターモーターやDDインバーターモーターに比べて、パフォーマンスが劣りますが安価です。
  • インバーターモーター
    中価格帯の洗濯機に搭載されているモーターで、回転速度を自由に制御できるため、必要なパワーに応じて効率よく動作します。このため、運転音を抑えつつ、消費電力の削減が可能です。洗濯槽と直接接続されているタイプと、ベルトを介して動力を伝達するタイプの両方があります。
  • DD(ダイレクトドライブ)インバーターモーター
    ベルトを使わずに洗濯槽とモーターが直結されています。この構造により、振動や摩擦が極力抑えられ、運転音が非常に静かになります。縦型洗濯機であれば上位機種、ドラム式洗濯機であればほとんどの機種に採用されており、静音性と省エネ性能に優れているため、夜間やアパートでの使用に最適です。※洗濯脱水時約30〜40dB、乾燥時約45dB前後

設置不良による運転音の増加に注意

洗濯機は、設置が不適切だと運転時の音が大きくなることがあります。

特に脱水時には、床の不安定さや水平が取れていない場合、振動が増え、騒音が発生しやすくなり、エラーで止まることも。設置時には防振マットの使用や、水平器で確認しながらしっかりと固定することが重要です。

設置後のトラブルを避けるため、配送業者が設置した場合でも必ず試運転を行ってもらい、不備がないかしっかりと確認してください。

運転音の確認

洗濯機を購入する前に、運転音の確認が重要です。製品の仕様書やカタログには、通常、運転音がデシベル(dB)で記載されています。

一般的に、40dB以下が静かな運転音とされており、日常生活での使用においてほとんど気にならないレベルです。また、店頭でのデモンストレーションや、実際に使用している人のレビューを参考にすることも有効です。

静音性(dB/デシベル)の目安

  • 0〜10dB:ほぼ無音、呼吸音
  • 10〜20dB:ささやき声、時計の秒針の音
  • 20〜30dB:遠くから聞こえる静かな話し声、静かな夜の家の中
  • 30〜40dB:エアコンの室内機の音、静かな部屋の中
  • 40〜50dB:静かな図書館や、静かなオフィス
  • 50〜60dB:普通の会話、テレビの音(低音量)

操作性と便利機能をチェック

ドラム式洗濯機は各メーカーによって様々な操作性や便利機能が搭載されています。以下に代表的な便利機能の一例をまとめました。

  • 洗剤自動投入機能
    洗剤や柔軟剤を自動で計量して投入する機能。毎回適量を使用することで、衣類の傷みを抑え、手間を減らします。
  • AI洗浄機能
    汚れの度合いや洗濯物の量を自動で判断し、最適な洗浄プログラムを選択。水量や洗剤量も自動調整し、効率的に洗浄します。
  • スマート家電連携
    スマホと連携し、外出先からでも洗濯機の操作や洗濯終了の通知を受け取れる機能。忙しい日々の家事を効率化します。
  • 温水洗浄機能
    温水を使って油汚れや皮脂汚れを効果的に落とします。また、除菌効果も期待でき、衛生面を気にする家庭におすすめです。
  • 自動お手入れ機能
    洗濯槽やドアパッキンなどを自動で洗い流す機能。洗濯機内部の清潔さを保ち、カビや臭いの発生を防ぎます。
  • タイマー予約機能
    洗濯や乾燥が終了する時間を指定して予約できる機能。ライフスタイルに合わせて、外出中や夜間に洗濯を完了させることができます。
  • 静音設計
    低騒音で運転するモデルは、夜間や集合住宅での使用にも便利。静音設計によって運転中の音を気にせず快適に使用できます。
  • 消臭・除菌機能
    洗濯せずに除菌ができたり、黄ばみやニオイ菌を取り除く機能が搭載されているモデルもあり、衛生的で快適な洗濯が可能です。

最近の洗濯機に風呂水ホースが付いていない理由

  • 衛生面の懸念
    風呂水を使用する場合、残り湯に含まれる皮脂や細菌の影響が懸念されます。特に、長時間放置した風呂水は雑菌が繁殖しやすく、衛生的な問題を引き起こす可能性があります
  • 入浴剤の影響
    入浴剤を使用した場合、色や香りが洗濯物に移ることや、洗濯槽を傷める可能性があるため、使用を避ける家庭が増えています
  • 機能の簡素化
    製造コストを削減し、余分な機能を省く傾向があります。
  • 水道水の使用推奨
    多くのメーカーが、洗濯時に水道水を使用することを推奨しています。理由は常に新鮮で、衛生的であるためです。

電気代・水道代・洗剤代を考慮

ドラム式洗濯機を選ぶ際には、購入時のコストだけでなく、電気代・水道代・洗剤代といったランニングコストも大切なポイントです。これらのコストは、日常的に使用するたびに積み重なっていくため、エネルギー効率や節水性能に優れたモデルを選ぶことで、長期的に家計に優しい選択が可能です。

  • DDインバーターモーターによる節電・節水
    ほとんどのドラム式洗濯機に採用されているDDインバーターモーターは、省エネ性能が高いのが特徴です。モーターが直接ドラムを回す構造のため、従来のベルト駆動式と比較して効率的で、電力消費を抑えつつ高い洗浄力を発揮します。さらに、使用する水量も少ないため節水効果が期待でき、特に長期的に使用した場合、電気代や水道代を大幅に抑えることができます。
  • ヒートポンプ式の乾燥機能でさらに節電
    高価格帯のドラム式洗濯機には、ヒートポンプ式乾燥が搭載されています。ヒートポンプは低温で衣類を乾燥させるため、従来のヒーター式に比べて約1/3の電力で乾燥が可能です。これにより、乾燥機能を頻繁に使用しても電気代を抑えられ、特に省エネ性能が重視される家庭におすすめです。
  • 洗剤自動投入機能で無駄を省く
    多くのドラム式洗濯機には、洗剤自動投入機能が標準搭載されています。この機能は、洗濯物の量や汚れ具合に応じて、最適な量の洗剤や柔軟剤を自動で投入します。これにより、洗剤の無駄遣いを防ぎ、適量で洗浄することで、衣類の傷みを抑えることもできます。洗剤の使用量をコントロールできるため、ランニングコストの削減にもつながります。
  • 自動お手入れ機能で故障リスクも軽減
    最新のドラム式洗濯機の多くは、自動お手入れ機能を搭載しています。洗濯槽やドアパッキンなどを自動で洗浄し、ホコリや汚れの蓄積を防ぐことで、故障リスクを減らします。この機能により、定期的なメンテナンスの手間が省けるだけでなく、洗濯機の寿命を延ばし、長期的なコストパフォーマンスを向上させることができます。
  • 長期的に見てお得になる可能性
    モデルや機能によって異なりますが、乾燥機能を頻繁に使う場合は、特にヒートポンプ式が長期的に見てお得です。さらに、洗剤自動投入機能や自動お手入れ機能を活用することで、日々の手間とコストを大幅に削減できます。高性能なモデルは高額ですが、ランニングコストが大幅に抑えられるため、トータルで考えるとお得な選択となる可能性が高いです。

電気代の計算方法

電気代 = 消費電力量(kWh) × 使用時間(h) × 1kWhあたりの電気料金(円)

【例】0.7kWhの洗濯機を1時間使用し、1kWhあたりの電気料金が31円の場合

電気代は 0.7kWh × 1h × 31円 = 21.7円 となります。

水道代の計算方法

水道代 = 使用水量(L) × 水道料金単価(円/L)

ここで、「使用水量(L)」は、洗濯機が1回の洗濯で使用する水の量です。「水道料金単価(円/L)」は、お住まいの地域によって異なりますが、一般的には1リットルあたり約0.2円前後です。

【例】洗濯機が1回の洗濯で100リットルの水を使用し、水道料金単価が0.2円/Lの場合

水道代 = 100L × 0.2円/L = 20円 となります。

ドラム式洗濯機の保証内容・平均寿命・部品保有年数を確認

ドラム式洗濯機を選ぶ際には、保証内容や部品の保有年数を確認することが重要です。保証の範囲や、部品が供給不能となるリスクを考慮することが、購入後の満足度に大きく影響します。

以下に、保証内容や部品保有年数に関して押さえておくべきポイントを解説します。

無料保証内容の確認

洗濯機の保証には、カバーされる範囲と除外される項目があります。主に以下の点に注意が必要です。

  • 消耗品や摩耗品の保証
    フィルターやゴムパッキンなど、使用することで徐々に劣化していく部品に関しては、通常の保証対象外です。これらは消耗品や摩耗品と見なされ、交換が必要になった際には自己負担となることが多いです。
  • 誤った使い方による故障
    取扱説明書に記載された方法に従わない使い方、過度な負荷をかける使用方法によって発生した故障は、保証の対象外となります。例えば、過剰に衣類を詰め込んで運転したことによる故障などが該当します。
  • 工事不良・設置不良
    洗濯機の設置時に発生した問題、例えば分岐水栓の取り付けミスや排水ホースの設置不良などが原因で故障した場合も、通常の保証の対象外となります。このような場合、設置業者に問い合わせる必要があります。自分で取り付けする場合には特に注意が必要です。
  • 部品の保有期間
    洗濯機の部品保有期間は、メーカーによって異なりますが、例えばパナソニックのドラム式洗濯機では、部品の保有期間が6年とされています。この期間を過ぎると、修理に必要な部品が入手困難になる可能性があるため、長期間の使用を想定している場合には注意が必要です。

無料延長保証サービスをチェック

メーカーや販売店によっては、パナソニックが提供する「長期保証プラス(ドラム式洗濯機のみ)」のようなサービスが無料で付いてくる場合もあります。このようなサービスでは、インターネット経由で保証を延長したり、部品交換の割引を受けたりすることができます。

ただし、こうした延長保証には利用条件や保証対象外となる事項もあるため、サービス内容をしっかり確認したうえで、加入することが重要です。適用範囲や条件を把握しておくことで、購入後に「保証が効かなかった」といったトラブルを避けることができます。

有料延長保証の注意点

延長保証は、メーカー保証が終了した後も、一定期間保証を受けられるサービスです。しかし、延長保証にもいくつかの注意点があります。

  • 適用範囲の確認
    延長保証は通常の保証と同様に、消耗品や誤った使い方による故障は対象外です。また、保険のように年数が経つにつれて保証される範囲が狭くなる場合があります。契約前に、何がカバーされるのか、保証の詳細をしっかり確認することが重要です。
  • 延長保証のコスト
    延長保証には追加料金がかかりますが、そのコストが実際に発生する可能性のある修理費用に見合うかどうかを検討する必要があります。高額な部品の交換が含まれている場合は延長保証が有効ですが、そうでない場合はメリットが少ないこともあります。
  • 保証の期間と条件
    延長保証の期間や条件は、メーカーや販売店によって異なります。また、延長保証を受けるためには、定期的なメンテナンスや正規の方法で使用することが求められる場合があります。

洗濯機の平均寿命

日本における縦型洗濯機の平均寿命は、一般的に約10年とされています。

内閣府の消費動向調査「洗濯機を買い替えた世帯における平均使用年数」によると、2022年から2023年にかけて洗濯機を買い替えた世帯の平均使用年数は10.1年から10.2年と報告されています


おもな買い替え理由

最も多いのは故障(約75%)とのこと。

ドラム式洗濯機の部品保有期間は意外と短い

縦型洗濯機の部品保有期間は各メーカーによって異なりますが、一般的に約6年前後とされています。このため、有料の延長保証に加入していても、利用年数が長くなると、部品の供給が終了してしまい、修理ができない場合があります。

その結果、延長保証に加入していたとしても店舗によっては修理が不可能な場合、保証が無駄になってしまう可能性もあります。この点を踏まえて延長保証を選ぶ際には、部品保有期間や部品がなくなった場合の対応についても事前に確認しておくことが重要です。

ドラム式洗濯機【メーカー別ひとことアドバイス】

パナソニック

  • 温水スゴ落ち泡洗浄
    温水によって洗剤の酵素を活性化させ、泡で繊維の奥まで浸透させて汚れを落とす機能。特に、黄ばみや皮脂汚れに効果的で、通常の水温では落としにくい汚れもスッキリ洗浄します。
  • はやふわ乾燥 ヒートポンプ
    低温で衣類を乾燥させるヒートポンプ技術で、素早くふんわりと乾燥させます。省エネ性能が高く、衣類へのダメージも抑えるため、頻繁に乾燥を使う方におすすめです。
  • ナノイーX
    微細なイオンを放出し、衣類の繊維の奥まで入り込み、菌や臭いの元を抑制します。特に、部屋干し臭やタバコ臭、汗臭に効果的で、消臭・除菌ができるのが特徴です。また、花粉抑制やウイルスの抑制にも役立つため、衛生面に気を使う家庭に最適です。水洗いできない衣類にも対応しており、乾燥機能と併用することで、より清潔な仕上がりを実現します。
  • パナソニック公式サイト

日立

  • らくメンテ
    乾燥フィルターを無くし、メンテナンスが簡単に。乾燥時のホコリや糸くずを「大容量糸くずフィルター」に集約し、約1か月に1回の手入れで済みます。さらに、洗濯槽、乾燥経路、ドアパッキンの自動おそうじ機能により、ホコリや汚れを次の洗濯時に洗い流し、メンテナンスの手間を軽減します。
  • らくはや風アイロン
    高速風と大風量でシワを伸ばしながら乾燥。低温乾燥で衣類に優しく、ふんわりと仕上げます。
  • ナイアガラ洗浄
    日立のナイアガラ洗浄は、大量の水を使用し、繊維の奥までしっかりと洗浄する技術です。ナイアガラ循環2段シャワーにより、衣類全体に高濃度の洗剤液を行き渡らせ、押し洗い、たたき洗い、もみ洗いを組み合わせて効率的に汚れを落とします。液体洗剤と粉末洗剤に応じた最適な洗浄プログラムで、頑固な汚れにも対応しながら節水も実現しています。
  • 日立公式サイト

東芝

  • ウルトラファインバブル洗浄
    微細な泡が繊維の奥まで浸透し、頑固な汚れを効果的に除去。黄ばみや皮脂汚れもスッキリと落とし、衣類を清潔に保ちます。
  • ウルトラファインバブルすすぎ
    微細な泡が洗剤成分を吸着して除去し、柔軟剤も繊維の奥までしっかり浸透。衣類がふんわり仕上がり、香りも長持ちします。
  • ハイパワーUV除菌
    UVライトによる除菌・ウイルス抑制機能。頻繁に水洗いできない衣類をUV照射で約40分間スピーディに除菌・消臭が可能で、他にも様々なコースがあります。
  • 東芝公式サイト

シャープ

  • マイクロ高圧洗浄
    少ない水量でも高圧シャワーで汚れをしっかりと落とします。さらに、洗剤を泡立てて繊維の奥まで浸透させる濃密泡洗浄により、汚れを効率よく除去。また、低温水でも効果的に洗浄できるため、衣類へのダメージを抑えながらもしっかりと洗浄する機能が特徴です。
  • ハイブリッド乾燥NEXT
    プラズマクラスター除菌乾燥が搭載されており、低温で乾燥させながら、衣類を除菌・消臭し、静電気も抑えます。また、7つのエコサンサーが洗濯物に合わせて最適な運転パターンを自動選択。洗濯から乾燥までずっと、電気や水のムダを省いてかしこく運転し、上位機種ではトップクラスの静音性(乾燥時41dB)を実現。
  • らくらくお掃除
    乾燥フィルター自動お掃除機能でホコリを自動で集め、乾燥ダクト自動お掃除では、次回の洗濯時に洗剤成分や糸くずを自動で洗い流し、洗濯槽自動お掃除機能で高圧シャワーが黒カビや菌の発生を抑え、ドアパッキン自動洗浄でホコリを洗い流します。さらに、プラズマクラスター技術でカビ菌の抑制と清潔な槽を維持。
  • シャープ公式サイト

ハイアール

  • 必要な機能だけ
    「シワの抑制」「快速コース」「洗剤自動投入」「お湯洗い機能」などのドラム式洗濯機に求める機能のみを凝縮し、デザインも価格もよりシンプルに。
  • 乾燥機能がないドラム式洗濯機
    乾燥機能は不要な方で、ドラム式が欲しい方には数少ない選択肢となります。
  • 別売りの大容量乾燥機
    乾燥機部分を独立させたドラム式乾燥機を別売りで販売。通常のドラム式洗濯機に比べて2倍近い容量の9kgの衣類を一度に乾燥できます。洗濯機と乾燥機を並べて設置できるスペースや、費用に余裕がある方にとっては、効率を大幅に向上させる選択肢として検討する価値があります。
  • ハイアール公式サイト

ハイセンス

2024年現在ドラム式洗濯機を販売しておりません。

AQUA

  • コンパクト大容量
    狭いスペースにも設置可能なコンパクト設計ながら、洗濯機能は大容量で、一度にたくさんの衣類を洗濯できるため、スペースの効率を重視する家庭に最適です。
  • 泡のシャワー
    泡状の洗剤が繊維の奥までしっかり浸透し、汚れを効果的に落とすため、洗浄力が高く、衣類をきれいに仕上げます。
  • ドラムを静止した状態で乾燥
    ドラムを回さずに乾燥するコース搭載で、型崩れさせたくないランジェリーや手洗いしたスニーカーなどの乾燥で活躍します。
  • AQUA公式サイト

まとめ

ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機に比べて多くのメリットがあります

まず、節水・省エネ性能が高く、衣類へのダメージが少ないのが特徴です。さらに、洗濯から乾燥まで1台で完結できるため、家事の時短に大きく貢献します。また、デザイン性も高く、機能が充実している点も魅力です。

一方で、ドラム式洗濯機にはデメリットも存在します

初期費用が高く、サイズが大きいため、十分な検討が必要です。また、乾燥容量が洗濯容量の約半分となるため、購入する際は容量不足に注意しましょう。

ドラム式洗濯機の採用 = 「時間を買う」ということ

洗濯と乾燥を自動で行うことで、家事にかける時間を大幅に短縮できるのが大きなポイントです。

雨の日でも外に干す必要がなく、電力料金が安い深夜に動くようにタイマーをセットして、朝には乾いてたたむだけ。毎日多忙な方には大きな助けになります。

初期費用は高いが対費用効果も高く、長期的にはお得

ドラム式洗濯機は初期費用が高いものの、長期的に考えるとランニングコストが低減されます。

最近の機種は省エネ機能に力を入れているため、思ったよりも毎月の電気代や水道代はかかりません。

特に、ヒートポンプ式の乾燥機能やDDインバーターモーターを搭載しているモデルは、電力消費が少なく、衣類へのダメージも軽減するため、コストパフォーマンスが高いです。

さらに自動お手入れ機能や洗剤自動投入機能がある機種では、手間を減らしつつ、効率的に家事をこなすことができます。

総合的な選択が重要

ドラム式洗濯機を選ぶ際は、家族構成、生活スタイル、使用頻度をよく考慮し、ライフスタイルに合ったモデルを選ぶことが重要です。使用者の洗濯を干す、という時間単価を考慮にいれれば、最終的にはトータルでお得になる可能性があります。

ドラム式洗濯機を導入することで、日々の生活はより快適になり、家事の負担も大幅に軽減されるでしょう。

特に忙しい日々の中で、家事の時間を短縮できるドラム式洗濯機は、まさに家電の「三種の神器」の一つ。

慎重に選んで、読者の皆様が後悔しない選択をできることを心から願っています。

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